すぐき


すぐき、初めて食べました。
私が「すぐき」と言う言葉を初めて知ったのは高河ゆんの漫画「源氏」(未完のままっすねー)だったと記憶してるんですが、違ったかなあ?漫画の中で「すぐきが美味しく漬かったから食べていったら」的な台詞があったような・・・祇王の台詞だったような・・・別の漫画だったような・・・とにかく漫画の中の台詞なんですよ。中学か高校の頃のお話(…)。それ以来、「すぐきってどんなんだろ?」と頭の片隅にあったのです。ずっと忘れてたけど。今回の京都行きでふと、「そういえば、すぐきを食べてみよう」と思い出して買ってきた次第です。
多分食べたことはあるんじゃないかと言う気もするんですが、すぐきと認識して食べたのは初めてです。「独特の味なので、初めての方は食べ慣れないかもしれません」というようなことが書いてあるのを見かけましたが、ものすごく身に覚えがある味でした。あのね、実家でたまに漬けたの忘れて古漬けになっちゃった大根の味だよ、この味。そんな言い方は失礼な感じ満載ですが、別にまずいと言っているわけではなく。好きな味です。ちなみに私は、茎の部分の方が好きですが。
随分酸味の強い漬物だなと思っていたら、すぐきというのは「酢茎」と書くようです。へー。塩だけで漬けて乳酸醗酵をした漬物なのだそうで、この乳酸菌というのがCMでお馴染みラブレ乳酸菌なんだそうだ。免疫賦活効果があるということで、ガンの予防や美肌に有効らしい。包丁で切った後に手がつるつるしているような気がしたのは(ほんとよ?)、そのせいかと納得した次第。海外では「マジックピクルス」と言われてアメリカあたりで健康的な食べ物として流行したこともあったらしいです。しかし、あんまりそういう理由でやたらに消費していただきたくないと思うのは、私の了見が狭いからだけじゃないはずだ。
錦市場の高倉屋にあった樽だしのすぐきがおいしくて買ってみたんですが、そいつは友人宅の冷蔵庫に置いてきてしまいました。がっかり。写真は京都駅の川勝総本家で買ったものです。また機会があったら、すぐきの産地上賀茂で樽だしを買ってみたいけど、寒い時期が旬なんだよねぇ。