三浦しをん/私が語りはじめた彼は
- 作者: 三浦しをん
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/07/30
- メディア: 文庫
- 購入: 3人 クリック: 90回
- この商品を含むブログ (86件) を見る
三浦しをんは一番初めに読んだのがオモシロエッセイの類だったから、どうもそのイメージが抜けなくて困る。この作品みたいに不穏な物語を淡々と綴られると「文学少女(?)の憧れで、こういう話しの形態を器用に模写して書いてみせたんでしょう?」と穿ってしまう。話の中で子供が、引っ越した家に植えたい木を唐突に「バナナ」と答えていたけれど、このあたりのオモシロイ感じが、やっぱり本性でしょ?と。
文学を良く知っている人だよなと思う。