マリー・アントワネット

マリー・アントワネット (初回生産限定版) [DVD]

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『パンがないなら、お菓子を食べればいいじゃない。』
というわけで、悪評高きフランス王妃マリー・アントワネットの映画。しかしこれはかなりテイストの違った映画で、マリー・アントワネットは無邪気なかわいらしい女性だし、映画の雰囲気も歴史物というよりは青春映画。マリーが自分の誕生日会で徹夜した後に友人たちと一緒に朝焼けを見るシーンなんて、大学生の夏休みかと。最初は、「おいおい、マリー・アントワネットの悪行ぶりを天真爛漫の一言で片付ける気かい?」と思ったけど、マリーは見ていて微笑ましい程かわいらしいし、BGMはセンス良くロックを使っているし、色とりどりのお菓子や沢山のおしゃれは見ていて楽しいし、最終的には面白かった。靴が次々と写されるシーンで、さりげなくコンバースのスニーカーが挿入されたのは笑った。この映画、好きだ。
この監督はフランシス・F・コッポラの娘のソフィア・コッポラですが、『バージン・スーサイズ』とか『ロスト・イン・トランスレーション』とか、割とこじんまりした映画の印象だったから、いきなり歴史ものでベルサイユ宮殿でロケってどうなのかと思ったけど、きっちり荘厳でうっとりするような映像を撮っていてビックリした。さすがは巨匠の娘。きっと育ちとDNAだわね。


(7本目 ★★★☆☆