相棒 劇場版

相棒 -劇場版- 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン〈通常版〉 [DVD]

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久々に書く映画の感想がこれってどうなのかしらと思いつつ。
TVで放送してたから、布団の中から観ていたよ。
しかし、随分乱暴な映画だったなあ。
文句言いながら最後まで観ちゃったけどさ。
ネタバレ半開くらいでいくと、前半はこんな感じ。

ネット上に有名人を裁判にかけるというSNSサイトが存在し、そこで死刑を言い渡された人物が、次々とその処刑方法にのっとって現実に殺されるという連続殺人事件が発生。捜査線上に上がった20歳の女性が割り出され彼女に話を聞いたところ、事件は5年前に起きた『海外のゲリラ組織による邦人処刑事件』が発端だった。彼女はその処刑された邦人の妹であり、犯人は、処刑された邦人の親友だった男。彼は彼女のもとへ事件を告白する手紙を送りつけていた。彼女の話しによると彼は本来その国へ派遣されるはずだった男で、処刑された被害者に対し罪悪感を抱くとともに、当時沸き起こった被害者に対するバッシングに強い憤りを抱いていた。今回の連続殺人の被害者たちは当時メディアを通じて危険地域で活動していた被害者のことを批判するコメントをしていた人物たちであり、今回の事件はそれに対する復讐だったのだ。。。。

いやいやいやいや、なんなんだこの映画。
この後は説明するほどの内容でもないのでアレなんですが、あんな事件が起きて、こんなことがあって、どんでん返しで、お涙頂戴で、終しまーい。
しょせんはTVドラマですから、リアリティのかけらもないお手軽エンターテイメントに突っ込みどころ満載なのは百も承知ですが。でもさ。それにしたって。『現実に起きた事件をお手軽アレンジして気軽にネタに使ってみました』てな感じは結構不快だったよ。でもこの映画、ものすごく評判良くて、興行成績的には大ヒットだった模様。なんなら、評価が社会派ドラマくらいの扱いになっていて、ひいた。いや、お手軽エンタメなのか社会派なのか、ものすごく中途半端にしておいてとりあえず売っとこーって臭いがしたけどね。
水谷豊扮する杉下右京の飄々としたところが人気なんだろうから、事件はそんなに壮大にしようとする必要はなかったんじゃないかしらと思いながら見終わったよ。
最後に一言。どう見ても西田敏行は、『息子が海外で殺された上に世間のバッシングにさらされて疲れ切った上にガンで余命半年』には見えなかったね。艶々してんじゃん!!

(4本目 ★☆☆☆☆