大丈夫であるように - Cocco 終らない旅 -


・・・この映画観て何を思ったかなあとさっきから考えているんだけど、なかなかまとまらない。Coccoの歌はそんなに好きなタイプの曲じゃなく、iPodCoccoの曲がかかるとよく飛ばしてしまうんですが、活動休止の時のドキュメンタリ映像と初めてライブを生で観た時の衝撃が忘れられなくて、どうにもこの人には注目してしまう。
アメリカ軍基地とともにある沖縄への想いと、新たに知った青森の六ケ所村の存在と、黒い雨が降った広島と、震災の慰霊碑と、歌と、自分と。この人は人類の痛みを全部引き受けて生きていくつもりだろうか。全部真正面から受け止めて、全部と真剣に向き合って。かろうじて歌っている。そんな印象。最後には、「拒食症で入院」とのテロップ。痛々しい。
そんな彼女の存在を受けて自分はどう感じたか。「さぞかし生きにくいだろうな」と客観的にみている部分が5割。その「凄まじさ」に感心するのが3割。高校生くらいの時に見たらきっと一緒になって苦しくなってただろうになという喪失感が2割。総じてあの衝撃を随分冷静に観てるよな、と我ながら思った。
正直、彼女のあの真剣さに今の私は反応できなかったのよ。その意味するところは何なのかと、さっきから考えているんだけど。しばらく悩まされそうだ。
http://www.dai-job.jp/