善き人のためのソナタ

善き人のためのソナタ スタンダード・エディション [DVD]

2007年アカデミー賞外国語映画賞受賞作品。ベルリンの壁崩壊前の東ドイツが舞台。DVDのジャケットには「壁の向こうの監視国家で何が行われていたか。真実が明かされる」みたいなことが書かれていましたが、主題は違うような。監視員のヴィースラー大尉が反体制の疑いのある舞台作家ドライマンを監視するうちに監視対象に共感するようになり、国家に背く行動を・・・という人間ドラマでありサスペンスの要素もあり。前半は淡々とした展開に正直眠気との戦いでしたが、後半ドライマンが行動を起こし始めたあたりから物語が動き出してぐぐぐぐぐっと惹きこまれました。非常に面白かった。ラストもしっとりと良かった。
ところで、なんだか妙に衣装が目を引く映画だったなー。別に全然素敵な衣装ではないんだけど、それぞれに印象的。監視員のヴィースラー大尉の地味ーなジャケットしかり、女優クリスタの妙に胸が目立つニットしかり、舞台作家ドライマンたちの坊ちゃん然としたコート姿しかり。特にヴィースラー大尉のジャケットに盗聴用のヘッドホン姿は完全にこの映画のアイコンになってて印象深い。またいい顔してるんだよね、この人。
あと、ドイツ語かっこえー（笑）