最近読んだ本、一挙公開。

東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~

東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~

「泣ける一冊」として最近不動の地位を築き上げているこの本。・・・・人間じゃないと言われるのを覚悟で白状しますと、ワタクシ全っ然泣けませんでした・・・・。いや、世間が泣く気持ちはわからないではないんだけど、個人的にはやっぱりこれを読んで泣くっていうのは、なんか違うんじゃないかと感じてしまうんですよ。
で、なんで違うと感じてしまうのかって言うのを考えていたのですが、やはりそれはこの本がほぼリリー・フランキー私小説であって、ほぼオカンに向かって書かれた文章であって、不特定多数の読者がこれを読んで涙を流すっていうのは、なんだか無責任なような気がするからかなと。まして「泣きたい時に」なんていって読まれたんじゃ、たまったもんじゃないんじゃないかと。
私は、リリー・フランキー表現者としてこういう風に小説を書き上げて自分を表したこと、ただそのことがとても興味深いと思いました。

模倣犯1 (新潮文庫)

模倣犯1 (新潮文庫)

読み応え相当あり。犯人の心理状態が3巻あたりで延々と描かれている辺りは多少辛かったですが、概ね一気読みしたくなる面白さ。すごいとしか言いようがない。

ねじの回転 上 FEBRUARY MOMENT (集英社文庫)

ねじの回転 上 FEBRUARY MOMENT (集英社文庫)

2.26事件を舞台にしたSF。タイムスリップものってあまり興味がなくて、よく覚えていないです。

燃ゆるとき (角川文庫)

燃ゆるとき (角川文庫)

"マルちゃん"で有名な東洋水産の創業者・森和夫のストーリー。プロジェクトXみたいなノリで読みましたが、なかなか面白かったです。ただ、かなり淡々と文章が進んでいくので小説として読んだらなんだか物足りないだろうなとは思いましたが。内容が実話ということで、面白く読めたという感じでした。この小説の中だと森和夫という人は、相当理想的なリーダーシップのある人で、会社という組織で働く皆様ならば必ずや「こんな社長だったら・・・」と思うと思います。是非うちの社長にも読んで欲しいと思う一冊。

バッテリー (4) (角川文庫)

バッテリー (4) (角川文庫)

?〜?を読んでいるのでとりあえずと思って読みましたが、あまりに真剣で善意的で真摯な登場人物の連発に私はそろそろこっ恥ずかしくなって来ました。次も読むかは、微妙・・・